フランスのシャンプーは豊富なバリエーション!パリジェンヌに人気の香り
私が暮らすフランスでは、日本とは比較にならないほどのシャンプーのバリエーションがあります!特にパリは人種のるつぼなので髪質の種類も千差万別。髪質に合ったシャンプー選びはもちろんなのですが、観察していく中でそのシャンプーの「香り」に日本とは違うある特徴を発見しました!美容大国フランスならではの興味深い情報をお届けします。
2019年05月20日更新
記事の目次
[1]フランスでの巨大なシャンプーマーケット
渡仏した日本人女性の間でよく話題に上がるのが「シャンプー問題」。
ほとんどの女性が自分に合うシャンプー探しが本当に大変と口々に言います。なかには渡仏後2年たってもいまだに見つかってない、なんていう人も…。
というのも、私が現在暮らしているフランスは世界中からたくさんの人種が集まったマルチプル・カルチャーなので、そのニーズに合わせてヘアケアの種類も本当に豊富なんです。
パリの街中を歩いていても、通り過ぎる人々の髪は、赤髪、黒髪などバリエーションに富んでいて思わず観察してしまうほどです。
実際にどのようなラインナップがあるのか詳しくまとめてみました。
広大なシャンプーの売り場面積
ブランド数こそ多くないものの、髪質や香り別でそれぞれ20~30種類ほどの商品が立ち並びます。いろんな人種がいる国ならではの商品の多さ!
フランス人はどこでシャンプーを買う?
フランス国内でシャンプーが購入できるのは、
1、スーパー
2、薬局(薬用のもの)
3、美容院
4、デパート(ブランド品)
日本ではドラッグストアで購入するのが一般的ですが、フランスでそのイメージに近いのがスーパーのシャンプーコーナーです。
フランス人が毎日髪を洗わないのは本当?
フランス人は、髪を毎日洗わないというのを聞いたことがありますか?
実は、フランスは水が硬水ということもあり、頭皮を痛めないためにも髪を毎日洗ってはいけないという風習があります!
男性も女性も髪を洗う回数は週に3回が平均とか。日本人のように頻繁に入浴する習慣もないため、シャンプーも消費量を考えて少量ボトルで販売されているようですね。
[2]フランスで人気のヘアケアブランドは?
日本では国内のメーカーはもちろん、海外のヘアケア商品もたくさん見かけますよね。ところがフランスでは国内のブランドがとても人気なのです。
そこでフランス人なら誰もが知っている人気のヘアケアブランドを3つご紹介します。
Garnier(ガルニエ)社のUltra Doux(ウルトラドゥ)シリーズ
シャンプーの種類は香り別でなんと31種類!天然成分を重視してヘアケアからスキンケアまで展開する、フランス国民にとても愛されている1904創業の老舗ブランドです。
Le petit marseillais (ルプティマルセイエ)のシャンプー&リンス
もともとは有名なマルセイユ石けんから始まりました。パリのスーパーマーケットでは2番目の売場面積を占めています。前述のUltra Douxと同様に素材にこだわった商品展開をしていますが、価格はUltra Douxよりも若干お手頃なイメージです。
シャンプーはもちろんですがボディソープの展開も豊富です。
DOP(ドップ) のリンスインシャンプー
ロレアル社の研究者が開発に携わり、これまでユニークな香りを続々と発表してきた100%フランスで製造されているブランドです。今まで試したことのない香りはスイカとケーキだけとのこと!
忙しいパリジェンヌ達に重宝される「2en1」(リンスインシャンプー)がメイン。
このように、国内製のヘアケアブランドを選ぶことに強いこだわりのあるフランス人たち。
シャンプーもたくさんの種類があると同時に、その香りにもフランスならではのユニークな特徴があったのです!
[3]日本とはこんなにも違う!フランスのシャンプーの香りの特徴
日本でシャンプーの香りといえば、石けんやローズ・ラベンダーなどのフローラル系やナチュラルなハーブ系が多いと思います。どれもほのかに漂うような優しいイメージです。
ところが、フランスのシャンプーの香りの基準は、なんと「食べもの」に由来しています!
というのもフランス人はとことん“ナチュラル”であることを追求していて、合成的なものを嫌がる傾向にあります。
食品ひとつひとつの特性を活かして、それぞれの用途をヘアケアにも使用しているのです。
例えばココナッツの香りがするシャンプーは、ココナッツウォーターに素早い水分補給の役割があることに着目して作られたので、「潤いに満ちた髪へ・パサつきの気になる方に」という目的になります。
売り場でよく見かける香りには、ハチミツ、ミルク、青リンゴ、チョコレート、オレンジ、アボカド、クランベリー、オリーブ、バニラ、アーモンドなどがあります。
デザートを想像させるような香りが多いのにお気づきでしょうか?
意外なことにフローラル系やハーブの香りはとても少ないんです。
大の甘党のフランス人。匂いにとても敏感なパリジェンヌに人気の香りはどれもセンシュアルな甘い香りなのでした!
[4]パリジェンヌが選ぶ人気のシャンプーの香りTOP3
こだわりの強いパリジェンヌはどんな香りのシャンプーを選んでいるのでしょうか?20代から50代までの女性を対象に聞いてみました。
No.3 アボカド
日本ではほとんど見かけない香りですね。フランスは乾燥地帯なのでアボカドオイルは重宝され、髪の毛の指通りを良くしてくれます。
匂いはライトで、初々しいフレッシュな果実の香りがします。
No.2 アーモンド
アーモンドオイルは豊富なビタミンと良質の油分でツヤをもたらします。そしてアーモンドオイルは超敏感肌の方にも全く危険性のないという視点から、様々な年代の方に広く愛されているシャンプーの1つです。
焼きたてクッキーのように、思わず頬張りたくなるような甘い香りです。
No.1 バニラ
フランスで暮らしていると、バニラの香りに関連する商品に頻繁に出会います。濃厚で甘いこのバニラの香りは、ハッピーな気分にさせてくれるから好き!という意見が多くありました。普段のビジネスシーンでは勝気なパリジェンヌ達もスイートなバニラの香りで心を和ませているのですね。
[5]フランスのシャンプーはシンプル&ユニークが基本!
「食べもの」に由来するシャンプーが多いフランス。
髪を洗う頻度や人気の香りの特徴など日本とは違うことだらけですが、この国ならではの気候、ナチュラル志向であること、人種のるつぼという文化がシャンプーの多様性にも表れていました。
フランスに旅行の際は、このユニークで豊富なラインナップの中から、ぜひ気になった香りのシャンプーを試してみて下さいね!